これからの侍ジャパン、WBCやオリンピックに最適な打順や選手を考える
こんにちは
広末です
突然ですが
野球は好きかーー!?
僕は大好きです
ものすごくお腹が空いている時に食べるラーメンや牛丼よりも好きです。
そして今回、こんな記事を書いてみようと思いました。
侍ジャパンの理想型って何なんだ?
昨年はプレミア12という、プロ野球の世界ランキング上位12カ国が優勝を競う大会が開かれ、見事日本が制覇することができたということが、記憶に新しいと思います。
そして今年はオリンピック種目に野球が復活しますし、来年にはWBCが開かれるということでより一層野球への関心が高まるといいなと思っています。
さて、それらの国際大会では侍ジャパンと呼ばれる日本代表チームが参加るすわけですが、その選手を選考する際に毎回思うことがあります。
結局誰が選ばれれば強いチームになるんだ?
ということです。
代表メンバーが発表される際には毎回、「なぜこの選手が選ばれているんだ?」「この選手はなぜ選ばれない?」といった批判はつきものです。
もちろん実績や根拠から選ばれているものなのである程度選ばれる代表選手は限られてくるのですが、それでもやはりこの議論は尽きません。
なので今回、僕目線で侍ジャパンの理想型を語っていきたいと思います‼︎
※今回は、メジャーリーグに所属する選手からは選ばないこととします
投手を選ぶ
まずは何といっても投手です
レギュラーシーズンでは長い期間を考慮して、調子次第で一軍と二軍を行き来することでチームのブルペン事情を救うという選手は各チームにいます。
ですが国際大会ではそうもいきません。
短い試合期間の中ではそういったチームの内政的な事情などは考えることではないでしょう。
なので当然ですが、投手を選考する際にはなるべく登板した際にリスクが低いこと、そして長いイニングを投げることや緊急登板に対応できること、この二つを最も大事に考えていきたいと思います。
先発投手
まず先発投手の人数ですが、この記事では2008年の北京オリンピックのメンバー数である24人(投手10野手14)を基準に考えていきたいと思います。
投手の分業制が進んだ今、先発投手のみが本職である選手を選ぶとなるとリリーフ面でかなり苦戦を強いられます。
ですのでまず先発投手のみを前提とした選手は4人(+1人)とします。
現在MLBで活躍している投手から選考するとすれば、田中将大選手、ダルビッシュ有選手、前田健太選手、菊池雄星選手、そして二刀流という例外ではありますが大谷翔平選手。
この5人は理想的なバランスといえると思います。
日本で1シーズン24勝無敗という大記録を打ち立てた田中将大投手と、打者のレベルの高いパ・リーグで5年連続防御率1点台という実績のあるダルビッシュ有投手という、今後破られることのないであろうレベルの記録を持つ2人であれば、抜群の安定感を見せてくれることは間違いありません。
そしてそこに安定感では負けていない前田健太投手や、速いストレートを持つ貴重な先発左腕である菊池雄星投手、そして言わずと知れた二刀流大谷翔平投手、これだけ揃えば盤石と言っていいでしょう。
ですが今回は、2020年1月現在NPBに所属している選手のなかで決めたいと思っているので、ここからは断腸の思いですが選ばないこととします
さて、本題のNPBの選手ですが
まず異論がなく名前が挙がるのはこちらの選手ではないでしょうか
- 2017年WBCでは世界のベストナインに選ばれた千賀滉大投手(福岡ソフトバンクホークス)
- ルーキーイヤーから6年連続2桁勝利を挙げた則本昂大投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 2018年には沢村賞受賞&投手三冠を達成した菅野智之投手(読売ジャイアンツ)
まずこの3人については、文句なしで選んでいいと思われます。
低リスクという視点を最も重要視する場合、まず外すことのできない安定感を持つ三人です。
それではもう1人の先発投手は誰がふさわしいでしょうか?
経験豊富でコントロール抜群な岸孝之投手?2019年はエース級の活躍をした有原航平投手?
いえいえ…今永昇太投手でしょう!!
先発に右投手が並ぶなか貴重なサウスポーであることはもちろんなのですが、実はこの今永投手、国際大会にめっぽう強いのです!!
2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップと2019年のプレミア12の二つの大会に代表として選ばれた経歴があるのですか、驚くべきは代表としてのデビュー戦でした。
プロ2年目で代表に抜擢された今永投手ですが、侍ジャパンデビューを飾ったのは2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップの予選リーグ最終戦である台湾戦でした。
台湾プロ野球で2年連続打率4割という記録を持つ王柏融(現北海道日本ハムファイターズ)選手らのいる強力打線に対し先発投手を任されたのですが、なんと結果は6回3安打無失点12奪三振!!!
単純計算で1イニングに2回は三振を取っているわけです。
そしてこれだけではありません。
そこから2019年のプレミア12のメキシコ戦で登板するまで、5試合登板16イニング連続無失点30奪三振と、世界を相手に無双状態でした。
ここまで国際大会に強い左腕は、先発投手の一角として必須ではないでしょうか?
(ロング)リリーフ及び第二先発を選ぶ
ここまで四人の投手を選びましたが、ここからが難題です。
いくら短期決戦とは言っても先発投手はもう少し欲しい…かといってリリーフを疎かにできない…
やはり代表選手を選ぶということは当たり前ですがかなり難しいですね^_^
そこで、見出しにもある通りロングリリーフ及び第二先発という考え方が重要になってきます
本職はリリーフであるが先発も出来る、または本来は先発であるがそれを活かしロングリリーフができる。
こういった選手が必要になってくるわけです。
パワプロで遊んだことがある人は、選手名の背景色に濃いピンクと薄いピンクが含まれている選手と言えば、イメージできるでしょうか
そこで、個人的に推したい選手がいます
- 大会史上最多の10連続奪三振と1試合22奪三振を記録した松井裕樹投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- プレミア12では圧巻のピッチングを見せた山本由伸投手(オリックスバファローズ)
- 先発として2019年にはノーヒットノーランも記録した大野雄大投手(中日ドラゴンズ)
この3人です
松井裕樹投手は今では守護神を任されていますが、甲子園での1試合22奪三振はかなり鮮明に覚えています。先発として長いイニングを投げるという実績は充分なので、絶対的なセットアッパーとして出場しながら、いざというときはロングリリーフもバッチリ決めてほしいという願いを込めて推してみました
山本由伸投手は、既に昨年のプレミア12の際に中継ぎとして活躍し、決勝戦では8回に登板し鋭いフォークを武器にわずか8球で2奪三振を記録しました。確実に三振を奪えるテンポのいいピッチングが安定すれば、少ない球数でイニングを稼ぐことも期待できるんじゃないでしょうか。
大野雄大投手はまさにプレミア12で中継ぎを務めましたし、シーズン中にはノーヒットノーランも達成しました。プレミア12ではやや乱調気味ではあったのですが、本職が先発であり確かな実力のある投手に国際大会での中継ぎを任せられるようになれば大きい利点になるはずです。また、先発との左右のバランスを考えてもふさわしいと思われます。
ここまで7人の投手を挙げましたが、残り3人はこちらです
- 既に代表でも守護神を任せられている山﨑康晃投手(横浜DeNAベイスターズ)
- 中継ぎも抑えとしても高レベルな森唯斗投手(福岡ソフトバンクホークス)
- 日本歴代最多ホールドの記録を持つ宮西尚生投手(北海道日本ハムファイターズ)
山﨑康晃投手に関してはもう説明はいらないでしょう。代表での抑えの経験もバッチリなので、メンタル面でもかなり信頼のおけるリリーフだと思います。
森唯斗投手は、個人的にはセットアッパーの右投手では最強の投手だと思っています。その上現在はクローザーも務めていますし、確実に1イニングを0に抑えたいときには絶対頼りになる投手です。
宮西尚生投手は、昨年NPB新記録となる通算325ホールドを達成しました。2017年のWBCにも出場していて、実績は充分です。ですが最大の理由は、投手の精神的支柱となれるところにあります。この点では藤川球児投手とも迷いましたが、宮西投手にしました。
ここまで10人の投手を挙げてきましたが、人数の関係で選べなかった投手や野獣との兼ね合い次第で選んでもいいと思う投手をざっと紹介します。
- 甲斐野央投手(福岡ソフトバンクホークス)
- 秋吉亮投手(北海道日本ハムファイターズ)
- 中川皓太投手(読売ジャイアンツ)
- 平井克典投手(埼玉西武ライオンズ)
- 松永昴大投手(千葉ロッテマリーンズ)
安定感と左右のバランスに重点を置き、独断と偏見で選びました。
野手を選ぶ
続いては野手編です
まず、野手を選ぶ際の基準ですが
この2点です
そして1でいう条件ですが、今回はOPSに注目していきたいと思います。
OPSとは?
出塁率と長打率を足した値で、打者の能力を測る指標の一つです。
得点との相関関係がかなり高く、簡単に求められる指標のなかで最も選手の実力をわかりやすくものです。
.700を越えると一般的な選手であり.800前後で平均以上の選手、.833から.900まであればかなり優秀な選手、.900を越えると超一流選手、といった感じです
捕手を選ぶ
まずは捕手ですが、まず2人挙げます
- 甲斐キャノンこと甲斐拓也捕手(福岡ソフトバンクホークス
- 捕手史上4人目の首位打者森友哉捕手(埼玉西武ライオンズ)
国際大会は一つのプレーで大きく流れが変わってしまうため、盗塁を確実に阻止できる甲斐選手のプレーは非常に大きな意味を持ちます。千賀投手をはじめパ・リーグの投手との相性も良いですし、扇の要としてなくてはならない存在です。
2019年は捕手として史上4人目の首位打者に輝きながら23本塁打105打点というパワーも持ち味の森友哉捕手。2019年のOPSはなんと驚異の.959です。短期決戦で打ち勝つ野球をするためには、打撃が疎かになりがちな捕手の欠点をなくすことができます。
さて、基本的にはこの2人がいれば心強いのですが、実はもう1人選びたい選手がいます。
近藤健介選手です
現在は外野手や三塁手としてプレーをしていますが、プロ入り当初は捕手登録でした。
怪我の影響もあり現実的には捕手としての出場は容易ではないでしょうが、第三捕手でありながら内外野守れるという点でも非常に大きな利点であることは間違いありません。
そして特筆すべきは出塁率です
打率4割に最も高い男とも呼ばれる近藤選手ですが、2019年は出塁率.422で最高出塁率のタイトルを獲得しました。高い出塁率を誇るため、それほどホームランの多くない近藤選手ですがOPSは.822と、実力は申し分ない選手です。
上記のタイプの違う3人が、捕手として選出したい選手です。
内野手を選ぶ
続いては捕手以外の内野手です
まずは1人ずつ一気に紹介します
一塁手
中田翔選手(北海道日本ハムファイターズ)。
短期決戦での一打逆転の場面や、前の打者が敬遠されたときなどのここ一番という状況では必ず打ってくれる勝負強さはもう説明不要です。また、野手の送球を確実に捕球する安心感や打球反応の良さは超一流で、打撃だけではなく守備力もトップクラスの選手です。国際大会の経験は現役最強といってもいいほどで、ファーストには絶対いてほしい存在です。
二塁手
山田哲人選手(東京ヤクルトスワローズ)
史上初の2年連続トリプルスリーを達成した、長打力と機動力共に一流。国際試合でも何度もホームランを放っていて、2019年は.961という高いOPSを記録していることから、どの打順でも任せられるという強みを持っています。激戦区である二塁手ですが、最も活躍が期待される選手ではないでしょうか。
三塁手
松田宣浩選手(福岡ソフトバンクホークス)
通算本塁打数は現役最多の274本。36歳のベテランでありながら昨年は30本塁打を記録し、まだ衰えることはありません。経験豊富な野手なので、ムードメーカーとしてチームの精神的支柱になれる存在です。1試合が大事になってくる国際大会では、こういった存在が最も重要になってくるのは間違いないでしょう。
遊撃手
遊撃手として史上2人目の40本塁打を記録し、現役どころか歴代でも最強ショートではないでしょうか。
走攻守のバランスも良く、選ばない理由がありません。そして何より、国際大会が行われる球場が東京ドームであることは大きいアドバンテージです。誰やりも東京ドームでの打ち方を知っていることで、チャンスに回したい選手という印象があります。
そのほかの選手がこちらです
- 巨人の若き主砲で、史上最年少で3割30本100打点も達成した岡本和真選手(読売ジャイアンツ)
- プレミア12での大活躍も記憶に新しい浅村栄斗選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 美彩さんを幸せにしてください源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)
- どこでも守れて打撃も強い外崎修太選手(埼玉西武ライオンズ)
外野手を選ぶ
続いては外野手です。
先程捕手で選出した近藤健介選手が代表入りした場合、外野手として起用されることが想定されるため、ここではまず3人を挙げたいと思います。
プレミア12では四番を任され、打撃部門のトップを総なめしました。日本代表の四番候補の世代交代が課題とされていたなかで、ここまでの活躍をしたということは、日本にとってかなり強みとなるのではないでしょうか。そして、守備面についてもUZR(守備範囲や貢献率などを表す指標)が非常に高いという魅力もあります。強肩強打の外野手として外せない存在です。
吉田正尚選手(オリックスバファローズ)
現在左打者で最もパワーのある選手といったら間違いなく吉田正尚選手だと思います。2019年は打率.322、29本塁打という数字を残しOPSは.956というかなり高い数字です。ホームランだけでなくその確実性にも定評があり、鈴木誠也選手と並び左右の大砲として中軸をまかせたいです。個人的には一番将来が楽しみな選手です。
柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)
この選手に関しては説明は要らないでしょう。トリプルスリー達成者で、打ってよし走ってよしの選手なのでどの打順でも対応できる能力の持ち主です。短期決戦ではホームランや盗塁一つで流れを引き寄せることができるため、その両方ができる柳田選手へかかる期待はかなり大きいものでしょう。
そして、ここまでは投手10野手14人を紹介してきましたが、ここからはスペシャリスト枠の選出です。
スペシャリストを選ぶ
ここまでは代表入りも経験していてよく名前も挙がる選手ばかりですが、ここから選出するのは、僕の願望も込めた将来的に代表として楽しみな選手及び代表として見たかった選手が中心です。
まずスペシャリストを選ぶにあたって、以下の四つの観点から決めたいと思います。
- ピンチにかなり強い火消し人
- ここぞという時に決めてくれる打撃の神様
- スピードで試合の流れを一気に引き寄せる俊足
- 相手に流れを渡さない好守の野手
増井浩俊投手(オリックスバファローズ)
前回のWBCでも活躍した増井投手です。最大の特長は増井劇場とも揶揄されていますが、塁が埋まってからのスイッチの入り方がすごいという点です。WBCの際もありましたが、絶対に相手にランナーを返されたくない大ピンチの場面で登板し火消しをしてくれることに期待します。
青木宣親選手(東京ヤクルトスワローズ)
願望と期待も込めて選びました。前回のWBCの際には当時日本代表唯一のメジャーリーガーとして出場しました。僕が個人的に推していきたいのはその経験値です。2009年のWBC決勝でイチロー選手が値千金の決勝打を放ったように、ここぞという場面で決めてくれる第二のイチローとなってほしいという願望から選出しました。
周東佑京選手(福岡ソフトバンクホークス)
プレミア12でも圧巻の走塁を見せてくれた周東選手ですが、やはり代走のスペシャリストという選手が1人チームにいるだけで勝率が大きく変わると僕は信じています。拮抗する試合での終盤にあと1点が遠いというとき、ランナーが出たらすかさず代走として送ることで、足だけで一気に場を支配できるという点は、これ以上ない強みであるはずです。機動力に勝る戦力はないと思っています。
菊池涼介選手(広島東洋カープ)&辰巳涼介選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)
内外野それぞれの守備のスペシャリストを選びました。菊池選手は言うまでもなく、WBCでの活躍も素晴らしいものでありましたし、実は最多安打のタイトルを獲得したことがあるほど打撃にも定評はあります。辰巳選手は外野手として守備指標UZRもリーグ1位ですし、守備のスペシャリストの最大の魅力であるヒットをアウトに変える力というものを最も持っている選手だと思います。
それにしても“涼介”という名前は守備が上手いという星のもとに生まれがちなのでしょうか…?
ここまでが根拠のあるスペシャリスト枠として選びたい選手ですが、最後に完全に独断と偏見と主観によって選びたい選手編です
横尾俊健選手(北海道日本ハムファイターズ)
安定性さえあれば申し分なしのパワーを持ちフォロースルーが綺麗で、ロマンは一番ある選手。バットコントロールも本来は優秀なので、もう少し確実性が増すことでより打者として脅威となるんじゃないでしょうか。次世代のクリーンアップと言ってもいいのではないかと思います。
守備指標は12球団トップで、俊足堅守の内野手ですが実は選出した最大の理由が、2ストライクから粘ることができるという点です。他を差し置いてスタメンとなるとやや劣りますが、球数制限のあるWBCではそれだけでも他にない充分な魅力ではないでしょうか。
角中勝也選手(千葉ロッテマリーンズ)
首位打者のタイトルを2度獲得したこともあり、バットコントロールの巧さはピカイチです。意外とこういった選手は国際大会で必要なタイプではないかと思っています。激戦区の外野手ですが、選出するに充分な実力は持ち合わせています。
梅野隆太郎選手(阪神タイガース)
強肩強打の捕手で、どうしても森友哉選手などが目立ってしまうポジションではありますが、そんななかでもトップクラスの守備力と打力を持っている打てるキャッチャーの1人です。守備に特化して選出するとなると外せない捕手ではないでしょうか。
西川龍馬選手(広島東洋カープ)
本職はサードですが外野手もこなすなど、ユーティリティーな一面も持っている広島の切り込み隊長です。人数が限られる国際大会では、内外野を守れる選手はかなり貴重な存在です。二桁ホームランを打てる力と高い打率が魅力的です。
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ここまでかなり長々とお付き合いいただきありがとうございます。
やはり自分の好きなスポーツについて考えることは楽しいものですね。
特に野球は、作戦面がかなり重視される競技なので考察すべき箇所がたくさんあり、こういった議論はたくさん行われるほど盛り上がる種目ですね。
皆さんも理想のチームを考えてみるのもいいと思います。
それでは、、
また。。