個人経営の飲食店アルバイターが新型コロナウイルスから感じたこと
こんにちは
広末です
最近はずっと家に篭り続け、勉強の合間にたまに人のいない頃合いを見計らい散歩をしているという次第です
さて、今回は日本の昨今の情勢で思ったことを発信したいと思い、ブログを書き留めています
僕は昨年の3月から、とある焼き鳥屋でアルバイトをしています
30年弱続く個人店で、店長と旧知の中である父親に連れられて高校生の頃から何度か行ったことのあるお店だったのですが、高校を卒業してからそこでアルバイトを始めました
常連のお客さんも多く、父親とも顔馴染みである人ばかりなので働きやすい環境であることや、個人店であるということも活かし柔軟にシフトなども組めることから非常に居心地の良い場所です。
平常時は、週末は比較的忙しく満席になることもしばしばあり、平日もそれなりにお客さんも入るので、居酒屋が立ち並ぶその一帯で30年弱営業が続いています。
2020年2月頃
僕は諸般の事情から昨年12月から今年2月中旬までバイトを休んでいて、2月に復帰しました。
ちょうどその頃の日本ではダイヤモンドプリンセス号の乗客のその後についての話題で持ちきりで、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が他人事ではないのではという考えが広まってきた頃でした。
まだ2月頃は、週末が忙しいという普段と変わらない様子だったので、自分自身まだ身近にその恐怖を感じてはいませんでした。
2020年3月頃
この一ヶ月は世界全体が大きく動くこととなりました。
日本でも、感染に直接的に関わってくるマスク等の買い占めだけでなく、ティッシュペーパーやトイレットペーパーに関するデマやメディアの過度で不必要な煽りが引き金となり、正しく情報を得て判断することの出来ない層を中心として大きな混乱が起こっていました。
この頃、人が多く集まる飲食店や繁華街へ行くのは自粛しようという政府や各都道府県の要請があり、さらにそれに関する補償や対策の曖昧さが問題として挙げられていました。
東京都でいうと、新宿や池袋などの繁華街にある飲食店は、仕事帰りの人が利用することが多かったのですが、知人から聞く話によると客足がほんの少しずつ途絶えているような気がするとのことでした。
自分はそういったところへは今回の騒動中訪れていないので直接的にはわかりませんが、その影響を間接的に受けることがありました。
僕がアルバイトをしているお店はいわゆるベッドタウンと呼ばれるような、都心にある会社へ通勤するためにそこへ住む人や地元の人ばかりで賑わっている街であり、その駅を通る沿線自体がそういったベッドタウンばかりある、といった場所にあります。
そして3月の中旬頃、その影響を明らかに受けました。
平日の客入りが普段の週末並みであり週末の客入りが普段の(やや忙しいときの)平日なみである、という逆転現象が起こったのです。
30年弱営業を続けている店長は、たまにこういったことはあるから不思議ではないが、ここまで原因がはっきりしてることはまずないと言っており、今回の感染拡大に合わせてその影響が顕著になっていると感じました。
知人から聞くところによると、ちょうどその逆転現象が起こり始めた頃から、普段なら平日から仕事帰りの人で賑わっている繁華街の飲食店では、平日の客入りが減っている感じはするらしいのです。
つまり、「人が集まるところで食べたり飲むのは何か嫌だから、家に近いところの飲食店に行ってしまおう。週末さえ家を出なければいいや」といったような考え方の人が非常に多かったのです。
忙しくなって売り上げも伸びること自体はもちろん良いことです。ですが状況が状況です。3月頃はまだ危機意識を持っていない人が多くいたと思います。
この3月頃は、最も休業補償についてのことやオリンピック開催、イベント自粛要請の余波について、政府への不満が各所で挙がっている時期でした。
僕もこの頃の政府などの対応には、あまりいい印象を持ってはいません。もう少しどうにかできるのではとも感じています。
ですがそれ以上に思うことがあります。
自分が簡単に出来る対策や持てる意識すら持ってない人は、他人にとやかく言うよりも先にすることがあるだろうと。
補償がされないから開店しなくてはいけなかったり、会社が通常営業だから仕事に行かなくてはいけなかったり、各々事情があることはわかっていますし、それを否定する権利すら他人にはないです。
これ自体をとやかく言うつもりはないです。
ですがじゃあ仕事が終わったらまっすぐ家に帰ればいいじゃないか、繁華街を避けてるからって自己満足をして地元の飲食店に通ったところで人は集まるだろうと言いたいです。
結局のところ、マスクをして消毒もしてる。休日の不要不急の外出はしていない。こういった対策をひているということを免罪符にして、仕事帰りに少しどこかへ寄っても大丈夫だろうという意識があるんでしょう。
今回の新型コロナウイルスの最も重要なところは、その感染力の強さにあるというのは共通認識であると思いますが、そう考えると各々がする対策が一つでも抜けているところがあれば、完璧でいなければ、そこから感染するというリスクがあるわけです。
仕事帰りに飲食店や不要不急の買い物をすることを控えるのはそこまで難しいでしょうか?
それってロックダウンをできない日本のせいにできることでしょうか?
選挙権があるから政府に文句を言えるといっても、まずは自分の行いが正しいかを顧みる方が先ではないでしょうか。
2020年4月〜現在
前述のように、オリンピック開催国であるということや、日本の法律で定められていることの弊害から、3月は確かに対応がやや後手であり、4月に入ってから急激に各所で対応が進みました。
緊急事態宣言や個人事業主や飲食店経営者への補償など、目まぐるしく対応が続いたような気がします。
全く正しく機能していないマスメディアしかいないことで、既に出されてた補償が国民に広く認知されていないということは脇に置いておくにしても、やはり対応がやや曖昧であることは否めません。
そして5月にかけてですが、感染者が目に見えて増え始め他人事とは思えなくなってきたと感じた人が増えたからでしょうか、お店の客入りは激減しました。
当然です。寧ろそうでなくてはいけないというのが現状の本来の在り方なので、それは覚悟の上です。
緊急事態宣言や何の意味もなかった東京アラートなどが解除され、現在では夜の街と呼ばれる繁華街を中心に検査が行われているということもあってか、一度減りかけた新規感染者がやや上昇気味になっています。
この傾向も、お店の客入りからわかることがありました。
緊急事態宣言が解除された5月末以降のことです。
そこからのおよそ二週間は、平日や土日を問わず急激に繁盛するようになりました。
おそらく皆それぞれ我慢の限界が訪れていたのでしょう。
法律で外出を規制できない以上、こればかりは批判するつもりはないです。
各々の気持ちや状況は違うので、他人にはそれをとやかく言う権利がないのは当然です。
ですが、ある程度強制するのはアリなんじゃないかとも正直感じました。
ちなみに、再び感染者数が増加して以降は閑古鳥が鳴いている日々が続いています。
誰もが経験したことのないような、異様すぎる生活が続いていますが、自粛と言いつつも実際のところどうすることが正解なのかは個々人の判断によるものになってしまっているのが現状ではないでしょうか。
そのため、一人一人の心がけだけではどうすることもできていないような気がします。
もちろん、他国に比べて感染者が抑えられていることや、新型コロナウイルス自体の脅威がそもそもどれほどなのかなど、専門的で科学的な意見があるなでしょうが、それはまた別の話です。
ソーシャルディスタンスや対策ガイドラインなど、指針となる行動は提示されていますが、実際のところそれをキチンと守っている人は多くないような印象を受けます。
その結果、自粛警察やマスク警察などといった過度な正義感を持つ人種が現れたり、落ち着きが見られた途端に元の生活に戻る人が増加し、あまり良いとは言えない傾向が見られます。
そしてここからが僕の最も伝えたいことになります。
今回の新型コロナウイルスで経済的な大打撃を受けた人はたくさんいます。
それは業種による違いはなく、飲食店や販売店などのサービス業や、満員電車で出勤する会社員、多くの人が集まる学校など、それぞれの生活で変化を強いられています。
各自で対策をしているつもりでも、前述のように完璧でなければ意味がないというのが個人的な意見です。
どこかで自分のやりたいことや欲求など、それを優先してしまっているようなことはないでしょうか
今はそれを何とか我慢して控えようという時期のはずではないでしょうか
僕は、日本人全員が一様に同時に不要不急の行動を抑えれば、あっという間に事態は収束に向かうと思っていますし、それは実は簡単なことだとも思っています。
言い換えれば、現在まで収束するどころか再び状況が悪くなっている理由は、絶対に僕も含め多くの人のなかに甘えが残っているためなのではということです。
ただの多くの一般人のうちの更にそのまた1人でしかない僕がこうして好き勝手に意見を言うこと自体、お門違いなのかもしれませんが、それでも元の生活に少しでも早く戻りたいという考えは皆さんと一緒だと思っています。
そのためには、今一度グッと堪えて踏ん張らなくてはいけないのだと、再確認していくべきではないでしょうか
ここまでの長い駄文を読んでいただきありがとうございました。
それでは、、
また。。